beolove blog(B&O etc)

90年代のBang&Olufsenのオーディオシステム。出張用にポータブルスピーカーを愛用しています。音楽、インテリアなど趣味のものなどいろいろ。

beosound century Finshes / Colours

長年探せど見つからなかったbeosound centuryのスピーカーネット”Blue”がついに仲間入り!長年の念願が叶い、全6色が揃いました!! しかも個人的にラストピースに相応しいエピソード付きで!!

beosoud century Blue

色味は深い色合いの濃い紺色。夜にネット単体だけ見るとブラックにしか見えない。不安になりブラックのSPネットと比較。(pic3)LEDライトを当ててみたら”ブルー”!

ブラックとの比較。LEDライトをあててみた

 

 


上の表は1993-2004年までのカラー展開一覧。当初はブルー、グリーン、レッドの3色。1995年に創業70周年記念限定モデルとしてブラックが追加。翌年よりブラックも定番化、加えてグレイ、イエローと6色展開されました。

ブルーは、昼間の日の光に当たると濃紺に、夜見るとシックに見える。グリーンもグレイも、レッドもそういう昼間と夜と見た印象が異なって感じる。centuryは一人暮らしなどパーソナルな使用を前提の機種。デザイナーのDavid Lewisはパーソナルユースでの使用を考え、見て飽きないよう配慮したカラーセレクトをしたのだろう。だから時が経過してもcenturyは永遠に輝き続ける。そういう愛着が涌くオーディオ製品は稀有な存在だと思う。

 

貴重かつ希少なブルーのスピーカーネットを快く提供頂いたのは、InstagramのフォロワーのMさん。Mさんのpostを拝見したらcenturyをお持ち、かつボクの出身地、福岡市の方でしたので、DMをお送りしたら、何とボクが50周年記念モデルを購入した「サウンドマック」という、B&OとLINNを中心に販売していたーディオショップの店主をご存知!!お話を伺うと、後年、店主と一緒にIMSという商業施設内にB&Oメインとしたショップに携わった方だった!! サウンドマックの店主 大黒さんは、LINNのスペシャリストで、セッティングの達人。お店に設置されたLINNの奏でるサウンドは、他店にあるものと全く違う、素晴らしいサウンドを奏でていました。何故そういうお店にB&Oがあるのか不思議だったが、大黒さんのB&Oに対する印象と評価を伺ったところ、「小音量でも心地よいし、音楽が会話を遮らない。そうれはB&Oの魅力なんです。LINNは短時間に音楽に没頭したい時に。B&Oリビングルームなどで気軽に音楽を楽しむのにとてもいいんです」・・B&Oの製品価値をよく理解されている方でした。当時は日本マランツB&Oの代理店。その頃はオーディオショップに他社の製品と並びB&O製品を販売するショップはありました。90年代後半頃にマランツから旧B&Oジャパンに代理店が変わり、2000年初頭くらいからだと記憶しているが、B&Oの販売戦略の変更で、B&OのCIが反映する専売店での販売にスイッチされ、街のオーディオ専売店からB&Oは姿を消してしまった。大黒さんのようなオーディオの達人が販売するのと、オーディオのことなど何も知識がない人が販売するのとは、似て非なること。ボクもB&Oのショップに立ち寄る機会がどんどん減った理由でもある。ショップに行っても旧製品の知識ゼロに等しい。古くからB&Oを知るユーザーにとっては、デザイン面やAUDIのアルミはB&O・・・そういう話を聞かされるのは苦痛でしかない。その点大黒さんは全く違った。

ボクは大黒さんからcenturyを買った翌年に、福岡から東京に移住。サウンドマックの会報誌「Mac News」は東京まで送っていただいて愛読していた。それにはLINNのセッティングのことなど大黒さんの視点で書かれてあり、届くのを楽しみにしていた。

その大黒さんは3年前にお亡くなりになったとMさんより伺った。。

大黒さん手作りの「Mac News」は、いまだに捨てずに手元に残している。centuryの話題から逸れてしまったが、そういうやりとりもあり、Mさんから「大黒さんのお客様だから」と、ブルーのSPネットを快く譲ってくださった。これも大黒さんが繋いでくださった縁だと思う。Mさんに感謝。そして大黒さんに感謝。