beolove blog(B&O etc)

90年代のBang&Olufsenのオーディオシステム。出張用にポータブルスピーカーを愛用しています。音楽、インテリアなど趣味のものなどいろいろ。

infinity infinitesimal Ⅲ

仕事場用に少しキャラクターが異なるスピーカーをと思い、26年降りにB&O以外のスピーカーを買いました。1982年頃の”INFINITY”のIRSシリーズの最小スピーカー”infinitesimal Ⅲ”という製品です。12.5cmのポリプロピレン製ユニットと32kHzまでの超高域再生出来る独自開発のリボンツイーター “EMIT“を搭載した2way密閉型。サイズはW169*H285*D145(㎜)、4.8kgとコンパクト。

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InfinitesimalはⅠ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳあり、Ⅰ,Ⅱは上下とネットの留め具が木製。このⅢはオールブラック。社名のInfinityは「無限大」、この製品名Infinitesimalは「無限小」。発売当時の1980年頃にオーディオ店でInfinitesimal Ⅰを聴いたことがあり、こんな小さなスピーカーなのにいい音奏でるなぁと思ったことをふと思い出し、探してみたらinfinitesimal Ⅲの状態の良さそうな個体を見つけたので購入しました。

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infinitesimal Ⅲに繋いだパワーアンプbeolab200

買った当初、beomaster7000内蔵の75Wのアンプにつないだらパワー不足。スピーカーが「モアパワー」と言う(苦笑)どうしたものかと思案して、beomaster7000のプリアウト(もしくはPowerink→RCA端子に変換)から予備としてストックしてあったbeolab pentaの200Wのパワーアンプ”beolab200”の"LINE IN"端子に入力し、”beolab200”本体から延びるスピーカーケーブルにバナナ端子(メス)を取り付け、スピーカーケーブルにバナナ端子(オス)を介し、infinitesimal Ⅲを繋いでみたら、ピーキーさが無くなり、さほどソースも選ばずしっかり鳴ってくれました。

視聴してくれた大親友が「いい音奏でるやん!スピーカースタンドに載せたらもっと良くなるよ」とアドバイス。スタンドの置き場がないなぁと思いつつ、ギリギリ設置出来そうなスタンドを探しあて、設置してみたら・・・音質が激変!低域、中高域とサウンドがビシッと引き締まり、音場が広がり、音に包み込まれるような感じに!奏でる音に引き込まれてしまった。。40年前に製造された、12.5cmの2way小型スピーカーとは思えぬ。いやぁ参りました。

調達したスタンドは大阪の逸品館のオリジナルブランド「AIRBOW -STAND11-S 」。TIGLONのMGTシリーズのカスタムモデルで、支柱は純ネシウムにマンガンを混ぜ強度をアップさせた特殊合金。支柱の内部には超微粒砂を封入されたもの。スピーカースタンドの重要性を実感しました。

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スピーカースタンド”AIRBOW -STAND11-S” に設置

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リボンツイーター”EMIT”

Infinitesimalのリボンツイーター “EMIT“はドーム型やホーンとは異なり、静電型のユニット独特の浮遊感、空間再現性が癖になります。アーコースティック系のギターの余韻や弦が擦れる音、シンバル、管楽器、ストリングス、ピアノが目の前で立体的に展開される!音像が浮かびあがってくる。所詮12.5cmのユニット1本だから低域は不足気味ではあるが、音は高解像度かつしっかり鳴る。。スタジオモニター的な鳴り方ではない、独特の世界。ちょっと言葉に表すのが難しい。Infinityの創業メンバーであるArnold Nudellは元NASAの物理学者。Arnold Nudellが理詰めで独自開発した個性的なスピーカーは信じられないような音を奏でます。

26年間家でB&O製品ばかり聴いてきた身としてはもの凄く新鮮です。そしてbeolab Pentaを聴くとガッカリするという訳ではありません。こちらはinfinittestmail と違い、聴きながら快適に仕事も出来る。音楽が会話も遮ることはないし、邪魔しないという不思議な魅力がある。リビングや仕事場に設置するにはいいものです。
infinittestmail は音楽に没頭出来ます。ともに
キャラクターが全く異なるので、気分で切り替えられそうです。

B&Oも好きだけれど、音源をじっくり楽しめるようなオーディオも欲しいなぁ、でも置き場もないのでいつかリスニングルーム持てるようになったら・・・beomasterを介したリモコンでの操作がmustとbeosystem7000は特に他社製品を繋ぎにくい製品なので、B&O以外のメーカーの機器を揃えないと無理だと長年思っていたのです。この手があったかと思いました。しかもB&Oのリモコンでの洗練された快適な操作性を保ったまま、キャラクターの異なる環境を構築出来るのは実にありがたい。

・・・といってもB&Oユーザーでこういうことを望む酔狂な人はまずいないだろうし、その逆パターン(操作性やデザイン性重視してCDやアナログをB&O製品にして他社のパワーアンプやスピーカーを組み合わせようとするパターン)はもっといないと思うので、誰の参考にもならないとは思います(^_^)

それにしてもいいスピーカーと出会えた。パワーアンプを換えたらまた違うだろうしと妄想してしまう。。やっぱりオーディオは楽しいなぁ。

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※参考)beomaster7000からPowerLinkケーブルで”beolab200”で繋いでみましたが、このケースでは音は出ませんでした。”beolab200”での他社のスピーカーを鳴らすには"LINE IN"端子経由でないと無理みたいです。