beolove blog(B&O etc)

90年代のBang&Olufsenのオーディオシステム。出張用にポータブルスピーカーを愛用しています。音楽、インテリアなど趣味のものなどいろいろ。

加筆)bang&olufsen beogram TX-2/ DataLinkについて

縁あって、レコードプレーヤーbeogramTX-2を手に入れました。

beogramTX-2は1995年〜1991年に製造された機種で、特徴は、B&O製品によくあるDIN端子出力ではなく、グレイとブラックと2つの普通のステレオケーブル、RCAピン端子出力。アース端子です。またbeogram6500、7000のようにフォノアンプは内蔵されていません。

つまり「非B&Oのオーディオ製品に繋ぐことを目的に」開発された製品。beoworldによるとbeogram5005と同時期に発売。主にアメリカ、ヨーロッパ向けの製品で、日本で販売されていたかはボクには覚えがないです。この個体は国内で調達しましたが、アメリカで使われていたようです。(本体の中からアメリカの1セント硬貨が出てきたので(^_^))

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手前)beogramTX-2、奥)メインのSystem7000

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側面はカッパー塗装に白いレタリング文字

そして「データリンク」が非搭載です。・・・と書いても、この時代のB&O製品を知らない方には「??」だと思います。

この時代のB&O製品はちょっと特殊で、beogram、beogramCD、beocord単体ではリモコンを使っての操作は出来ません。なぜならこの3つの機器には「リモコン受光部がない」のです。

※beogram、beogramCD、beocord単体ではbeolinkでのリモート操作は出来ません。ご注意下さい。(beomaster、beocenterとのDIN接続しない限りリモコン操作は出来ないのです)

ではどうやってリモコン操作出来るようになるのかというと、レシーバーアンプの「beomaster(もしくはbeocenter)」にリモコン送受信部が内蔵されています。リモコンbeolinkから制御信号はbeomaster(もしくはbeocenter)に接続されたDIN端子の空きチャンネルを経由し、上記3機器に制御信号を送受信し、動作する仕組みなのです。

また、スピーカー分のPowerLink(DIN)には、「Source、Track(ラジオの場合はプリセットされたCH)、Volume」の情報が流れ、スピーカーに内蔵されたディスプレイに情報が表示されます。(ディスプレイを持つbeolab Penta5000、4500、3500)

・・・というように、beomaster(もしくはbeocenter)からDINケーブルを介し、機器のリモート制御や情報をディスプレイ表示を行うのが「データリンク」と私は解釈しています。

(メーカーからこの説明を聞いたことがないので、個人的見解といたします)

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左)針「SMMC4」 右)REGA製フォノアンプ

レコード針はMMC1〜5のMMCシリーズ、B&Oから針製造を引き継いだアメリカのSoundsmith社のSMMC1〜4のSMMCシリーズのみ適合。

TX-2を設置する仕事部屋にあるbeomaster7000(リビングの予備機)、beosystem2300にも、プレイヤー側にもフォノアンプは非搭載なので、イギリスREGAのフォノアンプ「FonoMini」を接続。

beosystem2300は1系統しか外部入力がなく、AirMacExpressとDACの組み合わせでAppleMusic、Amazon ultraHD、Spotify音楽配信も使っていることもあり、オーディオセレクターを介し下記のように接続しています。

●入力1ch)レコード系(beogramTX-2 →FonoMini)

●入力2ch)デジタル配信系(AirMacExpress→stykeaudio Carat SapphireLE)

○出力Ach)beomaster7000 

○出力Bch)beosystem2300

…と2機種のオーディオ機器に接続しています。

仕事部屋のbeomaster7000にはbeogramCD7000(これもリビングのメインsystem7000の予備機)にbeolab2500(これも2300の予備機)を繋いで音出ししています。

 

TX-2は「データリンク非搭載」なので、TX-2 のリモコン操作は当然出来ません。レコードかけるときは、beogram本体のPLAYボタンを押す。曲送りはLIFT,TURNボタンを押す。回転数切替はリモコンでも出来ないので本体のボタンで切り替え・・・と、別に不便ではありません。

(ちなみにbeogramはPLAYボタンを押すとレコード盤の最初の部分までアームが移動、針が落ちます。レコード盤のエンドになると自動でアームが元の位置に戻ります、そして7inch盤の場合、自動で盤のサイズを検知してアームが移動します)

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TX-2を導入した理由は、仕事部屋でもレコード盤を聴きたかった。しかし盤が終わると裏返す手間が面倒に感じるのではないかと思っていました。面倒かといえばそうでもなく、意外といい気分転換になる。全くストレスは感じません。それより最近はアナログ盤ばかり買っているので、仕事部屋でも買ったアナログ盤を楽しめることが何よりも嬉しい♪


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それとbeosystem2300でアナログ盤がしっかり鳴らせることも大きな発見でした。以前beosound centuryにbeogram7000を繋いでレコード再生した時には「やはりCD向けのチューニングなのだな」と実感していたので、beosystem2300も同様なのだろうと思っていただけに驚きました。beosystem2300のアクティブスピーカーbeolab2500に搭載されたアンプ部の優秀さのお陰だと思います。beolab2500はアンプ部が大きく、beocenter2500シリーズに合わせて設計されているので両サイド内側に出っ張りがあり、他機種と組み合わせた時に見た目があまり良くないのが難点ですが、スピーカーとしての出来はとても良い。アナログアンプらしいリッチで艶のあるサウンドを奏でるスピーカー。現行のIcePower搭載機にはない魅力があります。beomaster7000とbeolab2500の組み合わせてのサウンドもなかなかいいものです。

 

TX-2のお陰で仕事もプライベートともに充実しています。頑張らないとなぁ・・・(^_^)

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