beolove blog(B&O etc)

90年代のBang&Olufsenのオーディオシステム。出張用にポータブルスピーカーを愛用しています。音楽、インテリアなど趣味のものなどいろいろ。

bang&olufsen beosound3 (Portable Radio with SD Card/2006-2012/Designed by David Lewis)

久々にブログを更新。本当はメインのsystem7000の構成を変更したことも、テレビをbeovison avant55ngを導入したこともブログにUPしないといけないのだが、先にこの機種についてご紹介します(^_^)

 

bang&olufsen beosound3。2006年発売されたバッテリー内蔵、FMラジオと最大 2GBのSDカードでのmp3、wma再生、外部入力なし、ステレオヘッドフォン出力付の一体型ポータブルオーディオ。9cm×9cm、高さ33cm、重さ2.5 kgの四角柱のアルミニウム製のキャビネット。操作は上部のタッチパネル制御。黒い円形部分を指でなぞると音量調整。ラジオのスイッチを入れると、同色仕上げのFMアンテナが程よいスピード感で本体からすーっと立ち上がる。そしてアクセントとして黒の円形状のハンドルと、直線と円とシンプルな組み合わせはDavid Lewisらしいデザインワーク。

クラスA/B級アンプ、フルレンジユニット1発のモノラル再生。奏でるサウンドは小音量でも耳馴染みが良く、ある程度音量をあげるとしっかり音楽を聴かせてくれる。ハンドルに引っ掛けて壁掛け出来るアダプターが付属。当時のカタログにはキッチンで壁掛けしている写真もある。ベッドサイドに置いて小音量で音楽を聴くにもいい。バッテリー内蔵なので屋外に持ち出して聴く・・・そういう用途で作られた製品。部屋に設置したら程よいアクセントとなる。サウンド、デザイン、コンセプトともにB&Oオーディオらしさ満載のプロダクト。

当時の宣伝写真

サウンドは1990年代のB&Oオーディオ製品のサウンド。モノラル機だし、SDカード再生しか出来ないしとノーマークでした。数年前にB&O愛好家のお宅で一度聴かせていただく機会があり、再生されるサウンドに絶句。。モノラルだのステレオだの言うレベルではない、まさしくB&Oらしいサウンド!!よく考えてみればbeosound centuryだってステレオ感があるサウンドではないわけで。あえてcenturyと直接比較はしていないけれど、再生されるサウンドの心地よさは変わらないと思います。

昨今のポータブルスピーカーのようにDSPで音決めされる気持ち悪さや不自然さは皆無。ずっと聴いていられるナチュラルなサウンド。beosound3は、system7000があるリビング脇に設置して鳴らしてもさほど違和感は感じません。これにはかなり驚かされました。

現在のB&Oオーディオ、beoplay製品にはない良さがbeosound3にはあります。この数年の中でも3本の指に入る大発見だと思っています。

 

【この機種の難点】

いいことずくめのbeosound3ですが、2つ難点があります。

難点その1)「外部入力出来ない」こと

iPhone等からの音楽配信を楽しめたらなぁと思案。FMトランスミッター経由でFM波にすることを思いついた。調べたら車載用だがBluetooth5.0の入力が出来る製品を発見(^_^) 早速試してみました・・

車載用FMトランスミッターiPhoneからサブスクをBluetooth5.0で接続して音楽再生(^_^)


FM経由のサウンドは若干レンジが狭まり、中低域が持ち上げられてしまうけれど、想像以上にいい!!  SDカードでのmp3再生の方がクリアですっきりした音だが、直接比較しないとわからないレベル。 一日中音楽聴いても聴き疲れしない、品の良いサウンドを奏でます。 

FMトランスミッターはbeosound3の近くに設置。Bluetooth5.0ならiPhoneを持って遠く離れても、壁越しでも音が途切れる心配はありません

 

難点その2)「上部の操作パネルの不具合、故障が多い」

この悪癖のお陰でbeosound3の正常動作品はなかなか見つかりません。いろいろ調べましたが、分解も難しい、部品もないようだし、修理もほぼ無理だと考えた方が良さそうです。日本の代理店ではもう修理は引き受けないと思います。(引き受けても高いらしい)個人修理屋さんも何でも治すので有名な方も分解は難しいし、操作パネルの不具合は図面がないので無理とブログにあげてました。ジャンク品購入しての修理は考えない方が無難です。

ebayで探しても動作品はほぼなく、ジャンク品でもそこそこいい値段。唯一見つかった動作品は新品の倍くらいと驚きの価格でした!!欧米ではB&Oは人気あり、マニアも沢山います。ビンテージ品を修理して販売するお店もありますから、beosound3に限らず、どれも高値傾向ではありますが。

本国のB&O本社に問い合わせたら部品はあり、修理を引き受ける可能性もゼロではないかも知れません。英語が達者な方でしたら是非チャレンジして、結果を教えてください!

 

縁あってボクが預かることになったんですが、負荷をかけずに使って、いつまでも正常動作するように大切に可愛がってあげないといけないなと責任を感じています。

これまでbeosound CenturyみたいなポータブルSPがあれば・・・と考えていましたが、beosound3は理想に近い製品だと思いました。早く旅に出てたくなった♡ 

ブログに動画を埋めれないので、インスタのpostにiPhoneで撮った再生動画が見れます。
興味ある方は下記よりどうぞ(^_^)
○SDカード再生動画
https://www.instagram.com/p/Cl74WgwP-Xt/?utm_source=ig_web_copy_link

FMトランスミッター経由の再生動画
https://www.instagram.com/p/Cl7_SSGPktA/?utm_source=ig_web_copy_link

bang&olufsen beovision avant 55ng(2016-2020/designed by Torsten Valeur/David Lewis Designers)

こちらも縁があり、我が家に嫁入りすることになった。B&O製のモニターテレビ”beovision avant 55ng”。ngはNewGenerationの略です(^_^)

beovision avantは4K対応テレビ。解像度はどちらも3,840×2,160ドット。バックライトはエッジ型。リフレッシュレートhは120Hzに対応。コントラスト比5,000:1。3D表示に対応。電源を切ると自動的に本体下部のスピーカーがディスプレイ部に収納され、電源を入れると、スピーカーが露出する。その動きにあわせて黒いエレクトロニックカーテンがゆっくりと開閉する!
内蔵スピーカーはフロントL/R、センターの3chと背面部にサブウーファーパワーアンプは高域60Wを3基、中域60Wを基、低域60Wを2基と各ドライバーごと合計8台を搭載。7.1chサラウンドデコーダーを内蔵。・・・とまぁテレビとしては贅沢な仕様。
B&Oマニアの知人がbeovision eclipseに買い替えに伴い、我が家に嫁入りすることになったのだが、知人宅では壁掛けのモータースタンドで使用されていたこともあり、SPが下部からせり出す構造上の問題もあり、導入するに際しフロアスタンドを準備しなければ使用不可能。だが既にavantは生産終了品でスタンドは国内在庫はない。イギリスにあるB&O製品用の各種スタンドを製造販売する”stb Brackets” https://www.stbbrackets.co.uk のサイトを見たら固定式フロアスタンドが販売されているではないか!・・・ということで即注文。すると注文後、5日で到着!これには本当に驚かされた!!

f:id:beolove:20220505083200j:image


・・・ということで、いつ使うかわからない壁掛けモータースタンドと一緒に我が家に到着!本体重量54.5 kgと驚愕の重さ!!
固定式フロアスタンドに設置。チューナー代わりにBlu-rayレコーダー、appleTVを繋いでみた。。。とても自然な映像・・・派手さはないので、驚愕するような映像ではないが、色味、色合い、映像の深さといい、素晴らしい。
このavantを我が家に入れるために、USMハラーの2段4列のお気に入りのユニットを2段1列に縮小し、avantの設置スペースを確保したが、あまりに手狭となってしまい、導入後1ヶ月半で引っ越し(苦笑) 本体重量54.5 kgのテレビをどう移動させるか悩んだ。このテレビは仮足が元から付属するのだが、元の所有者は持ってない。B&Oに見積もり取ったが、普通の55インチのテレビを購入出来る金額だったので断念。諸々対策した上で引越業者に移動してもらった。

avant用のbeoremote one。Bluetooth接続

【苦労した点 というか注意点】

実は一番苦労したのはテレビの調整などではない。avantとbeolab Pentaとの組み合わせに振り回されました。我が家のPentaはMk.2。メインのsystem7000と一緒に1995年に購入。長らくリビングで活躍したが、system7000に手を加え、別のスピーカーを組み合わせることに決めたから。(それは別の機会に)
beovision avantにはイーサネット型のPowerLink端子が複数個ある。Pentaなどの旧来PowerLinkのDIN 8pinを接続するための変換アダプタを購入。早速avantのPower Link端子とPentaを繋いでみた

RJ45 Power Link変換ケーブル

・・・何と音が正常に出力されない!予備で所有するアンプ部のうち、1台正常に動作するものに交換したら、それだけはちゃんと鳴る!・・・色々と試すがどうやっても片側から出力されない・・・やむなくやり方を変更し、8pin PowerLink端子をRCA端子に変換し、PentaのRCA入力端子に接続したら正常に音出しが出来た!
・・・とはいえ、avant側のセットアップリストにはPentaの名称もある。どうして片方しか鳴らないのか、疑問は残る。それでB&Oのショップに問い合わせして症状を訴えたら、後日連絡があり、「PentaでもMk.3しか対応していない」との回答! 手持ちの予備機のシリアルをよくみたら、予備機はMk.3のアンプ部だった!!・・・ということで故障中の予備アンプを修理。無事にLRともに鳴るようになりました(涙)

beovisionではbeolab PentaはMk.3(もしくはMk.3のアンブ部)しか使用出来ませは(もしくはMk.2で〜Mk.3に配列に変えたケーブルを作れば可能とのこと)

該当する方はほぼいないと思いますが、一応書き記しておきます。

 

引っ越し先ではオーディオと完全分離。リビング脇の部屋にPentaと一緒にavantは鎮座しています。

avant含め、beovisoinの良さは、表現力と色合いに尽きるのだが、映像機器はすぐに慣れてしまうので、あまり意識することはない。しかし他社、パネルの供給元のLG製のテレビをみると、一見して明らかに異なる。

ボクは長らくB&O製品を使っていることもあり、取扱説明書はほとんど見なくてもセットアップ出来たし、操作はすぐに慣れたが、取り扱いや価格含め誰にでも勧められるテレビではないとは思う。beoremote oneがないと電源をいれることすら出来ません。そしてテレビとしては高音質だが、beolabのスピーカーと接続しないと本領発揮はしない。我が家は残念ながら純正の回転スタンドではなく、固定式フロアスタンドだが、その点は何の不満はない。シンプルかつ美しいテレビだと思う。

ちなみにスタンドは、フロアスタンド、壁掛けスタンド、テーブルスタンドの3種類。ヤフオクでたまに出品されるが、デリケートなテレビだし、重量が重量だけに、ヤマトのらくらく家財便は対応しない。専用の仮足がないと厳しいし、多少の運搬ノウハウと、セッティングに関する知識は必要。仮に運搬出来たとしても階段をあげて2階などへの運搬は無理ではないが超大変!エレベーターありのマンションもしくは一軒家なら1階の設置。どう考えてもB&O売店に依頼して運搬、インストールするしかないかなぁ。ただし4名がかりでの作業になるのでウン十万円請求されますが。新品価格を考えるとやむなしかと。ヤフオク出品のものの購入を考えておられる方はよく考えてから購入された方がいいと思います。

f:id:beolove:20221213175043j:image

引っ越し先のbeovisoin avant,beolab Penta











 

 

 

 

 

bang&olufsen MMC1

beogram7000を含む最終型のbeogramシリーズに専用のトップエンドの針”MMC1”を念願叶って入手しました(涙) 実はこれでMMC1の入手は三回目。過去2度、音が出ずなどで返品。欧米では$750〜1000以上とプレミアム価格だし、アメリカのsoundsmithが作り続ける代替品”SMMC1”(といってもMMC1−5は元々soundsmithが製造していたようなので、SMMCシリーズも純正品ともいえるが)も$999.95と、どちらもとても手を出せる代物ではない。二回も振られてしまったし、ボクには縁がないのかなと思っていた。

 

f:id:beolove:20211213160638j:plain
f:id:beolove:20211213160626j:plain

サファイア製のカンチレバーとライン針という構成はMMC2と同じ。しかし出音がMMC2とは全く違う!針を落として音が出た瞬間に明らかに違う。。クリアで音場も広い、弦やボーカル、ホーンの出音のニュアンスが艶っぽい。MMC2もいい針だなと思っていたけれど、MMC1はサウンドのグレードが一段上。これは本当に良い針。本当に驚きました。beosystem7000所有して26年目で、MMC1〜4まで揃いました(^_^) MMC5が揃えばこのシリーズはコンプリートだけど、もういいです(^_^)f:id:beolove:20211213160630j:image

f:id:beolove:20211213160617j:plain

 

infinity infinitesimal Ⅲ

仕事場用に少しキャラクターが異なるスピーカーをと思い、26年降りにB&O以外のスピーカーを買いました。1982年頃の”INFINITY”のIRSシリーズの最小スピーカー”infinitesimal Ⅲ”という製品です。12.5cmのポリプロピレン製ユニットと32kHzまでの超高域再生出来る独自開発のリボンツイーター “EMIT“を搭載した2way密閉型。サイズはW169*H285*D145(㎜)、4.8kgとコンパクト。

f:id:beolove:20211213160829j:plain
f:id:beolove:20211213160958j:plain

InfinitesimalはⅠ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳあり、Ⅰ,Ⅱは上下とネットの留め具が木製。このⅢはオールブラック。社名のInfinityは「無限大」、この製品名Infinitesimalは「無限小」。発売当時の1980年頃にオーディオ店でInfinitesimal Ⅰを聴いたことがあり、こんな小さなスピーカーなのにいい音奏でるなぁと思ったことをふと思い出し、探してみたらinfinitesimal Ⅲの状態の良さそうな個体を見つけたので購入しました。

f:id:beolove:20210516005621j:plain

infinitesimal Ⅲに繋いだパワーアンプbeolab200

買った当初、beomaster7000内蔵の75Wのアンプにつないだらパワー不足。スピーカーが「モアパワー」と言う(苦笑)どうしたものかと思案して、beomaster7000のプリアウト(もしくはPowerink→RCA端子に変換)から予備としてストックしてあったbeolab pentaの200Wのパワーアンプ”beolab200”の"LINE IN"端子に入力し、”beolab200”本体から延びるスピーカーケーブルにバナナ端子(メス)を取り付け、スピーカーケーブルにバナナ端子(オス)を介し、infinitesimal Ⅲを繋いでみたら、ピーキーさが無くなり、さほどソースも選ばずしっかり鳴ってくれました。

視聴してくれた大親友が「いい音奏でるやん!スピーカースタンドに載せたらもっと良くなるよ」とアドバイス。スタンドの置き場がないなぁと思いつつ、ギリギリ設置出来そうなスタンドを探しあて、設置してみたら・・・音質が激変!低域、中高域とサウンドがビシッと引き締まり、音場が広がり、音に包み込まれるような感じに!奏でる音に引き込まれてしまった。。40年前に製造された、12.5cmの2way小型スピーカーとは思えぬ。いやぁ参りました。

調達したスタンドは大阪の逸品館のオリジナルブランド「AIRBOW -STAND11-S 」。TIGLONのMGTシリーズのカスタムモデルで、支柱は純ネシウムにマンガンを混ぜ強度をアップさせた特殊合金。支柱の内部には超微粒砂を封入されたもの。スピーカースタンドの重要性を実感しました。

f:id:beolove:20211213160818j:plain

スピーカースタンド”AIRBOW -STAND11-S” に設置

f:id:beolove:20211213161054j:plain

リボンツイーター”EMIT”

Infinitesimalのリボンツイーター “EMIT“はドーム型やホーンとは異なり、静電型のユニット独特の浮遊感、空間再現性が癖になります。アーコースティック系のギターの余韻や弦が擦れる音、シンバル、管楽器、ストリングス、ピアノが目の前で立体的に展開される!音像が浮かびあがってくる。所詮12.5cmのユニット1本だから低域は不足気味ではあるが、音は高解像度かつしっかり鳴る。。スタジオモニター的な鳴り方ではない、独特の世界。ちょっと言葉に表すのが難しい。Infinityの創業メンバーであるArnold Nudellは元NASAの物理学者。Arnold Nudellが理詰めで独自開発した個性的なスピーカーは信じられないような音を奏でます。

26年間家でB&O製品ばかり聴いてきた身としてはもの凄く新鮮です。そしてbeolab Pentaを聴くとガッカリするという訳ではありません。こちらはinfinittestmail と違い、聴きながら快適に仕事も出来る。音楽が会話も遮ることはないし、邪魔しないという不思議な魅力がある。リビングや仕事場に設置するにはいいものです。
infinittestmail は音楽に没頭出来ます。ともに
キャラクターが全く異なるので、気分で切り替えられそうです。

B&Oも好きだけれど、音源をじっくり楽しめるようなオーディオも欲しいなぁ、でも置き場もないのでいつかリスニングルーム持てるようになったら・・・beomasterを介したリモコンでの操作がmustとbeosystem7000は特に他社製品を繋ぎにくい製品なので、B&O以外のメーカーの機器を揃えないと無理だと長年思っていたのです。この手があったかと思いました。しかもB&Oのリモコンでの洗練された快適な操作性を保ったまま、キャラクターの異なる環境を構築出来るのは実にありがたい。

・・・といってもB&Oユーザーでこういうことを望む酔狂な人はまずいないだろうし、その逆パターン(操作性やデザイン性重視してCDやアナログをB&O製品にして他社のパワーアンプやスピーカーを組み合わせようとするパターン)はもっといないと思うので、誰の参考にもならないとは思います(^_^)

それにしてもいいスピーカーと出会えた。パワーアンプを換えたらまた違うだろうしと妄想してしまう。。やっぱりオーディオは楽しいなぁ。

f:id:beolove:20211213161035j:image

※参考)beomaster7000からPowerLinkケーブルで”beolab200”で繋いでみましたが、このケースでは音は出ませんでした。”beolab200”での他社のスピーカーを鳴らすには"LINE IN"端子経由でないと無理みたいです。

 

 

 

beolab Pentaをbeovox Pentaにしてみた

 

我が家のメインスピーカーbola Pentaは、同社初のbeolabスピーカー。構造図の通り、最下部に200Wのアンプ上にスピーカー部が重ねた製品です。

f:id:beolove:20181103032238j:plain
f:id:beolove:20181103162734j:plain
beolab penta

 

f:id:beolove:20210516012846j:plain

アンプ部がない一般的なスピーカーケーブルで繋げるbeovox Penta(写真左側2番目)とアンプ単体で”beolab200”(写真右)も当時併売されていた。


ではPentaからアンプ部分を取り外して”beovox Penta”として鳴らしてみたらどういうサウンドになるのだろう?と興味が沸いてきた。アンプ部を取り外すのは面倒だが・・・。オーディオ好きの血が騒いで仕方ない(^_^)

 

思いついた翌日、秋葉原に部材を調達に行き、早速 beovox penta化 に取りかかる。f:id:beolove:20210516015653p:plain

beomaster7000の背面端子。左上部のPassive Speakersの部分にDIN2pin端子を刺す

レシーバーアンプ”beomaster7000”のスピーカー端子はDIN 2 pin端子。太いケーブル通らないし、ひとまずお試しなのでBeldenの細いケーブルで自作。

f:id:beolove:20210516005531j:plain
f:id:beolove:20210516005523j:plain
レシーバーアンプ”beomaster7000”のスピーカー端子はDIN 2 pin端子。

下記の順にpentaからアンプ部を取り外す

1)本体を寝かせた状態で5箇所のボルトを緩め台座部分を取り外す。

2)アンプ部にある5箇所のボルトを緩め、アンプ部を引き出す

3)スピーカー部をジョイントする長い鉄製の棒を外す

 ※beolabに戻す際に必要ですので、保管してください

 (無くすと手にいれるのが面倒なので注意)

4)スピーカー部の最下部に赤白の端子からアンプから伸びるケーブル(LR音声)、

  DIN端子ケーブル(ディスプレイ情報信号のみ送出)を外す。

5)赤白の端子にbeomaster7000につないたスピーカーケーブルをねじ込む

6)台座部分を取り付ける 

  ※beolabからbeovoxにする場合、スピーカー部と台座を留めるネジ(「M4 30ミリなべ小ネジ」を10本準備)を事前準備してください。(準備しないと自立できません)

f:id:beolove:20210516013249j:plain
f:id:beolove:20210516013252j:plain

f:id:beolove:20210516005625j:plain

beovoxにする際、事前に「M4/30mmネジを10本準備」。台座とスピーカー部を固定

・・・ということで、beovox Pentaになります(^_^)

f:id:beolove:20210516005534j:plain
f:id:beolove:20210516005527j:plain
beolabとbeovox
f:id:beolove:20210516020808j:plain
f:id:beolove:20210516020817j:plain

beolab Pentaは165cm、beovox Pentaは150cmと高さ15cmの違い。見た目こういう風になります。

f:id:beolove:20210516005621j:plain

取り外したアンプ部"beolab200"(初期型Penta Ⅰは出力違いの”beolab150")

取り外したアンプ部”beolab200”は型番通り200W/8Ω。初期型Penta Ⅰは150W/8Ωの”beolab150"。重さ7kg。実際はもっと重たく感じます。

(なお、beovox化するとbeomasterからの情報を送出出来ないので、Pentaのディスプレイは何も表示されません)

実際、beolab Pentaをbeovox化する方は・・・まずいらっしゃらないとは思いますけど・・・B&O製品から他社の製品に買い替えする際、Pentaだけを残す選択肢もあるかと思います。興味ある方は参考にされてください。

 

逆にbeovox Pentaからbeolab Pentaにする場合、下記が必要です。

●1)アンプ部のbeolab150か200

●2)アンプ部とスピーカー部のネジパーツ 10セット

●3)ディスプレイパーツ(beovoxにはディスプレイパーツは非搭載)

1)アンプ部のbeolab150か200、2)アンプ部とスピーカー部のネジパーツ 10セットはebayなどで根気よく探せば出てきます。

3)ディスプレイパーツはebayでPenta Mk.1のOEMパーツが販売されることもあります。Mk.2,Mk3のディスプレイパーツは入手困難です。

ディスプレイが非点灯でOKでしたら、1)2)を入手すればbeolab化出来ます。

 

 

 

 

 

 

 

 



beolink5000、1000でのAUXの選択

beolink5000、1000には、「AUX」(外部入力)のボタンがなく、日本語版beolink5000、英語版beolink1000のユーザーマニュアルにはAUXの選択方法は掲載されていない。(日本語版beolink1000ユーザーマニュアルを所有していないので不明)

 

選択方法 「sihft」→「radio」の順に押す

f:id:beolove:20210112130313j:plain
f:id:beolove:20210112130300j:plain
beolink1000
f:id:beolove:20210112130250j:plain
f:id:beolove:20210112130235j:plain
beolink5000 (※Shiftボタンはウラ側)

 

これでリモートでAUXを選択出来ます。

beolink5000で「A/V」→「TV」の順に押すと、beomasterやbeocenter、ディスプレイを持つbeolab本体には「TV」が表示されるが、これでも”AUX”端子に入力された音声は再生します。

 

なお、機器により、接続部に記載される端子名称は異なります。

・beomaster5000シリーズ、bocenter4500、9000シリーズ ”TV/AUX”

・beocenter2500シリーズ、beosound century ”AUX”

 

※あくまで1990年台までの製品の情報です。2000年以降の製品については所有したことがないのでわかりません。ご容赦ください。

Bang&Olufsen beovox CX100(1984 - 2003)

久しぶりにパッシブ型のスピーカーを買った。
beovox CX100のオリジナルモデルbeovox C75(1978-1984)とはデザインは同一。B&Oのエンジニアが低域、高域のユニットからの信号が耳に届かず、音の歪みが発生することを発見し、Jacob Jensenにデザインを依頼。そのため上下のウーファーが内向きになっている。Jacob Jensenが「形態は機能に従う(form follows function)」と解説した通り、音響的にもデザイン的にも練られたB&Oらしいプロダクト。いまから42年前にデザインされた製品。1978年のID Award受賞。

f:id:beolove:20201220011703j:plain

beovox C75(beo worldより転載)

1984年にbeovox CX100へと引き継がれ、定格入力がC75の75Wから100Wに変わっている。(SPユニットが変更されたのかも)2002年にパッシブスピーカーの製造終了するまで製造。2003年まで販売されたロングセラー。アルミ筐体のフィニッシュは、Black以外にSilver、Whiteと3色。WhiteのスピーカーネットはWhite。Silverモデルが欲しかったけれど、汚れやキズが目立つので綺麗な状態の個体がなかなかみつからない。Whiteも同様でスピーカーネットの変色も多い。Blackで良かったと思っています。

f:id:beolove:20201220010624j:plain

beovox CX100

CX100はアルミニウムキャビネットに10cmのウーファー×2基、2.5cmツイーターの3基のユニットを搭載、W12cmx H32cm x D20.5cm 、重さ5kg の密閉型のブックシェルフ型のスピーカー。接続はDIN2ピン端子。仕事部屋にリビングのメイン機"beosystem7000+beolab Penta"の予備機として保有するbeomaster7000と接続。beomaster7000側はオス端子、CX100側はメス端子。DIN2ピンのオス、メスの端子は秋葉原千石電商にて、スピーカーケーブルはオヤイデ電気にて、DIN2ピン端子に刺しながら選んだが、細めのケーブルしか通らず、BELDEN 9497を購入し自作。

ウーファーのウレタンエッジが腐るのはPentaのスコーカー同様、お決まりのパターン。ゴム製のスピーカーエッジを取り寄せて自分で交換しました。

f:id:beolove:20201220010620j:plain
f:id:beolove:20201220010631j:plain

実は今回、beomaster7000のアンプ部を使って初めてパッシブスピーカーを鳴らしてみた。beomaster7000出力110 W ×2(8オーム時)と意外とパワーアンプの出力は大きいのです。

CX100は狭い部屋向けのスピーカーだし、ウーファー2基とはいえ、たかだか10cmだから、ローエンドはそこそこしか出ないし、ハイあがり気味の音。カタログには低域不足ならサブウーファーbeobox conaを追加するようにと紹介されている。

f:id:beolove:20201220014231j:plain

beobox conaとbeovox C50(beo worldより転載)

ということで、トーンコントロールで調整するしか術はない。LoudnessをONにしても良いとは思うが、個人的にはLoudnessを付加するのは好みではないので、トーンコントロールのみで調整。ややハイが強調気味なので、Treble -2、Bass +4で落ち着いた音を奏でるようになった。

これまでbeomaster7000にはbeolab2500を繋いで再生していたが、beolab2500の芳醇なサウンドとは異なり、CX100は全体的に線が細め。ロックやポップスよりは、キースジャレットのようなピアノジャズなどの方が気持ち良く楽しめる。うまくハマればbeolab2500よりも美しく澄んだ音を奏でてくれるし、少音量での音楽再生で、音が痩せることはない。大きな音量よりも少音量向き。ソースの良し悪しに左右されやすいと感じた。まだ短時間しか聴けてないけれど、いま持っているスピーカーとは違うサウンドを奏でてくれるので、新鮮ではある。

f:id:beolove:20201220130226j:plain

HiFiBerry beocreate

また、HiFiBerry製で、RaspberryPi搭載するデジタルアンプ「beocreate」というボード型の製品があり、CX100に組み込むとアクティブスピーカーにすることが出来る。アンプ部は30W×2と60W×2のデジタルアンプ。入力はTosLinkでのオプチカル入力し、24bit/192kHzの内蔵DACを使っての音楽再生。
オプションのRaspberryPiを使ってWi-FiまたはBluetoothでワイヤレススピーカーとして使えるようになる。

 

f:id:beolove:20201220130833j:plain
f:id:beolove:20201220130820j:plain
1)CXに内蔵 2)外付け使用

beocreateの使用方法は下記の2択。

1)CX100に内蔵。スピーカーの配線を直接ボードに繋いでしまう

2)ボードを外付け。ボードのSP outからスピーカーケーブルで繋いで使用

(1)のように内蔵させると他のアナログアンプを繋ぐことは出来なくなる。価格はRaspberryPi含み$251.75。デジタルアンプの音質次第だと思うので、音が良いかどうかは何ともいえない。重さ5kg×2基、計10kgを持ち運ぶのは非現実的だと思うので、据え置きでの用途だろうが、面白いアプローチだとは思う。

■HiFiBerry beocreate
https://www.hifiberry.com/beocreate/

f:id:beolove:20201220010628j:plain

仕事部屋に設置したCX100